私が中国産の野菜を信用できない理由の3つ目です。

それは、私自身がまさに担当者でしたので、身を持って経験をしました。

あらかじめお断りをしておきますが、今回の事例は中国産ではなく「韓国産」のお話になります。

問題になったのは韓国産の「高麗人参」です。

原料メーカーの「大丈夫」は信用できない

当時は私はそこそこ経験を積んでいたのですが、農薬の問題については経験が少なかったです。

なぜなら既存の取引があるメーカーは、信用性が高くどこの同業メーカーも取引をしているから、「なんとなく大丈夫だろう」と思っていました。

しかし、高麗人参だけは勝手が違いました。
高麗人参は約4年~6年かけて生育を行うために、土壌の栄養成分を全部吸ってしまう特性があります。
仮に土壌に農薬が紛れ込んでいると、高麗人参にも含まれる可能性が高い。

ひとくちに高麗人参と言っても、エキス状のもの、エキス末のものや、部位(高麗人参の実、姿部、たしか葉っぱもあった気が)など、色々な原料がありました。

その中でも少し特殊性があるもので、私の会社が過去に取引をしようと思った時に、農薬分析したら「完全にアウト」だった経験がありました。

それをまた新たな別ルートで仕入れを行おうと試みだったのです。

まずは、原料の特性や原料自体の加工を行っている韓国メーカーの信頼性を確認しました。

原料の特性は独自のものがあり、かつ韓国のメーカーも製造基準の資格を持っており、書類上の確認では何も問題はありませんでした。

しかし、ここで問題になったのはその原料を韓国から仕入れを行う日本の代理店でした。

日本の代理店いわく「韓国のメーカーが信頼性が高い(資本力もある名の通っている)」ので、何も心配はない。農薬の分析も韓国で確認をしているので、大丈夫だ」でした。

私は農薬の問題の経験が少なかったので、「韓国のメーカーがしっかりしているので、大丈夫だろう」と思いました。

しかし、私の社内の稟議は通らず通す条件は「日本国内の分析会社で農薬分析を行い、問題がないかを確認すること」でした。

ここで日本の代理店と交渉を行いましたが、「農薬分析」を行うつもりはないと断言されました。
※この出来事はもう5年以上前のため、現在こんな対応をする会社はないだろうと願いたいです。

結局、自社の費用で分析することになりました。

農薬分析の結果と見解の違い

分析の結果は、「基準オーバー」つまり農薬が検出されたという事実でした。

分析の種類は約200項目程度で、「基準オーバー」の項目は3つでした。

ただし、ここで基準オーバーとなった数値は本当に微量のもので、分析メーカーの見解は「オーバーしているのは事実だが、すぐに問題が出る数値でもない」という曖昧なものでした。
※ここは分析会社の難しいところで、数値がオーバーしている以上は「大丈夫です」と断言できないからです。

とりあえずまず私は社内に報告を上げてから、すぐに日本の代理店に連絡をしました。

代理店の見解は「これだけ微量であれば問題ない。日本の分析の基準値はとても厳しい数値なので、少しオーバーであれば大丈夫」というものでした。

この後の代理店のやりとりはかなり揉めましたが割愛します。

私の会社が出した結論は、「日本の代理店が仕入れロット毎に農薬の分析を行う。万が一、少しでも基準値をオーバーしたら、取引を行わない。別ロットを用意していただき、同じように農薬の分析を行い確認する」というものでした。

ただしこの時に気になったのは、私の会社が農薬分析を行い上記の結論を出すまでに、半年程度時間がかかったことです。

その間、取引量は不明ですが仕入れを行っている会社もあったと推察されます。

この経験を基に農薬が心配される野菜や、特に中国産に関しては仕入れを行う前に、まずは日本の分析メーカーの「農薬分析の結果」を確認するようになりました。

青汁に使われる大麦若葉やケールは高麗人参と比べれば、万が一土壌に農薬が含まれていても吸い込んでしまうリスクは少ないと思います。

それでも私自身が「海外産(特に中国)の農産物には細心の注意が必要」という経験をしているので、いくら安くても中国産原料の青汁を人に薦める気にはなれないです。

今回は、韓国産の高麗人参の事例でしたが、「日本産だから絶対に大丈夫」という訳ではありません。

日本産であったとしても、例えばすぐ隣の農地が農薬を撒いておりそれが影響することや、認識の違いで誤って農薬を使用する可能性もゼロではありません。

だから、日本産の青汁であっても農薬分析を行っていることは「必須条件」だと考えています。