私がサプリメントOEMメーカーで働いていた時に色々なところで「中国産」には細心の注意が必要という話を聞きました。

でも現実感はありませんでした。

基本的に中国産の農産物を仕入れる時は、原料を販売しているメーカーに「農薬分析結果の書類」の提出を義務付けていたからです。

ただこれはあくまでも所詮は紙切れだということがわかる実体験をすることになります。

それは、新規の原料メーカーと取引をしようと商談を行った時のことです。

※具体的な農産物名は控えさせていただきます。

自分

この原料は御社のルートでしか購入できませんよね。

スーツ

はい、そうです。ただし、1社がすでに独自のルートで商品化をしていますので、そのルート以外の販売会社さんであれば供給できます。

自分

そうですか、わかりました。この原料は産地に特徴がありますが、実際にこの場所には行かれましたか?

スーツ

はい、合計で3度訪問していますし、今後も定期的に訪問を続けます。

自分

弊社でもこの原料自体は仕入れの実績がありますが、農薬の管理や現地の農家さんの管理の状況はいかがでしょうか?

スーツ

はい、それは事前に確認を取っており問題がないと判断しました。ただ、実際に現地訪問をしてみたら、少々状況が異なりまして・・・

自分

何か問題がありましたか?

スーツ

基本的には農薬等の管理は、日報で使用の有無を記載することになっています。

でも、実際は日報には「使用なし」と記載しながら、「農薬を平気で使用」していました・・・

自分

それは・・・(汗)

スーツ

そこでなぜ使用をしているのか尋ねると「管理が楽だから」という返答で、日報の細工に関しても全く悪気がありませんでした・・・

自分

やはり国民性の違いでしょうかね・・・

スーツ

はい、国民性によるものですね(汗)

それでも、こちらの事情と希望を伝えたら理解して頂くことはできましたので、日報の細工はなくなっています。

それに、最低限の農薬等の使用は必要だと考えていますので、正直に管理し小細工をするようであれば契約解除をすることを伝えると、何とか理解をして頂けました。

自分

ということは、結論は「問題なし」ということですね。安心致しました。

この商談をした時に、正直最初はかなり驚きました。

日報で管理していれば、きちんと作業内容に応じて記載をするのが当たり前だと思っていたからです。

ただしこの常識は私達日本人のものであって、中国の人から見れば「常識ではない」。
彼らの常識は「野菜は洗剤で洗ってから食べるもの」と言ってもおかしくないからです。

この経験をして以来、基本的には中国産の農産物由来の原料を仕入れする時は、まず中国メーカーの農薬分析、次にそれを輸入してくる原料メーカーが日本国内で農薬分析を行うことに対応するようになりました。
※上記の国民性により、中国側の農薬分析の結果が信頼できない可能性があるため

今回の話で誤解をして頂きたくないのは、「農薬=全部が悪」という訳ではありません

私は大学が農学部のため卒業後に農家に就職した友人が何人もいます。
彼らの見解は、「必要最低限の使用は有り」というものです。

昨今はオーガニックブームもあり有機や農薬不使用が取り上げられることが多いですが、実際にそれらを栽培することは自分たちが考えている以上に大変なものです。
※オーガニックの野菜が高いことはスーパーの野菜コーナーで値段を見ればすぐにわかると思います。

それに「農薬分析」を必ず行っています。
農薬を使用したらそれが全て農産物に残留するわけではありません。

農薬分析はあくまでも最終出荷が可能な状態の農産物に、「農薬が残留していないかを確認する」ためのものですので、この分析結果が問題なければ、食べても安全なものだと考えることができます。

ただし、いくら農薬分析で大丈夫だと言えるようになっても、私は避けることが可能であれば中国産の農産物は避けるべきだと考えております。