青汁はビタミン類などの栄養素が豊富なことがアピールされています。

あなたも青汁を飲む目的は、健康になるための栄養補給のためだと思いますが、実は1つとても素朴な疑問があります。

それは、「野菜(青色の葉っぱ)の消化率」です。

例えば、サントリーの極みの青汁は、1包あたりビタミンCが約10mg摂れる商品設計になっていますが、実は青汁を飲んだからと言ってビタミンC10mgをそのまま摂ることができるわけではありません。

なぜなら、野菜は細胞壁という強固なものによって、細胞が作られているからです。

細胞壁は主に、セルロースという食物繊維で構成されており、人間の体の中にはこれを分解できる消化酵素がないために、いくら生野菜を食べても理論的には分解できず、栄養素の吸収ができません

では、どうやって栄養素を吸収しているかというと、「噛む」ことによって物理的に壊して栄養素を摂取しています。

昔から「よく噛んで食べなさい」と言われているのは、噛むことによる消化・吸収の向上が目的だからです。

また、スープなどにして野菜を煮込むことによる熱での分解でも、吸収率がアップすると言われています。

消化率に関するデータ

野菜の消化率に関する信頼できるデータを探していますが、良いデータが見つかりません。

そこで代わりに野菜と同じく細胞壁を持っているクロレラのデータを紹介します。

細胞壁破砕クロレラといわれる製品には、加熱で細胞壁にクラック(ひび割れ)を入れる方法(ブランチング処理)などを行っている場合があります。

しかし、こうした方法で細胞壁を破壊する方法と、サン・クロレラの細胞壁破砕技術を使ったクロレラの消化率を比較すると、右のグラフのように細胞壁破砕処理されたクロレラの消化率が大幅に向上していることがわかります。

%e6%b6%88%e5%8c%96%e7%8e%87

このデータによると未処理のクロレラの消化率はわずか20%、独自処理で約80%まで消化率が向上していることがわかります。

データの詳細な条件がわからないので予想になりますが、未処理の20%というの「噛む」ことによる物理的破壊も含まれていないと思います。

加熱によるブランチング処理で約40%の消化率になりますので、人も同じくよく噛んで細かく噛んだとすれば40%に近い消化率になると思います。

このデータを基に、人の野菜の消化率は約20~40%と予想されます。

この細胞壁の問題を踏まえて、青汁での栄養素の摂取について考えます。

まず、青汁に使用されている原料は大きく分けて2種類あります。

1つは、葉っぱを乾燥し粉砕した「乾燥粉末」。

もう1つは、葉っぱから汁を絞り出し、それを乾燥化し粉末にしたもので、「エキス末」と呼ばれるものです。
※数は少ないですが絞り汁を冷凍した青汁商品もあります。

乾燥粉末の問題と対応策

乾燥粉末ですが、乾燥し砕いているだけなので、「細胞壁の処理」を特に行っていません。
粉末状になるまで砕いているので、目で見ると細かくなっていませんが、ミクロの世界で見ると通常の粉砕では、細胞壁をほとんど壊していない状態です。

でも「乾燥粉末」=消化できないので栄養素の吸収もできない、わけではありません。

ではどうすれば良いかというと、微粉砕化すればいいのです。

微粉砕化とはマイクロレベルの処理で、大きさで言えば10~50μmほどの小ささになれば、微粉末と呼べます。
※植物細胞1つの大きさは10~100μmです。これは水分を含んだ状態ですので、乾燥化するともっと小さくなります。

青汁は粉末を溶かしてそのまま飲みますので、「噛む」工程が一切ありません。
だから、普通に生野菜を噛んで食べるときよりも栄養素の吸収率は悪くなります。

しかし、微粉末加工をしてミクロレベルで細かくすれば、「噛む」工程と同じことがすでに済んでいるので、たた飲むだけでも、栄養素の吸収が可能になります。

エキス末のメリットとデメリット

エキス末のメリットはなんと言っても、栄養素をそのまま吸収できる可能性が高い点です。

細胞壁があるので栄養素を吸収できないことを説明しましたが、エキス末は栄養素を絞り出しているので、細胞壁の問題がクリアになっています。

これは、乾燥粉末の青汁とは異なり大きなメリットです。

しかし、デメリットもあります。
それは、食物繊維が含まれていないことです。

細胞壁は食物繊維で作られているのですが、絞り出す過程で固い繊維質類は固形で残ります。
そのため、絞り汁として抽出された方には食物繊維が含まれません。

これを理由にエキス末の青汁はダメと否定する人もいるようですが、私個人の意見で言えば「食物繊維」がなくても良いと考えています。

理由は、食物繊維は他にも補うことができるからです。

食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類があります。
水溶性のものは、食物繊維入りの飲み物などに十分配合されているので、意識していなくても意外と摂取できています。

問題は、不溶性の食物繊維です。
こればかりは繊維質が多い野菜を食べるしかありません。

解決方法としては穀物が多く含まれているシリアルを食べると、不溶性の食物繊維を摂ることができます。

自分にあはどちらの食物繊維が必要なのかを見分けるポイントとしては、

腸の蠕動運動(活発的に動かす)を促したい、便の量を増やしたい人は、不溶性の食物繊維を意識して下さい。

便を柔らかくしたいと思っている人は、水溶性の食物繊維がオススメです。

まとめ

青汁の欠点は、細胞壁の処理をしていない乾燥粉末を使用している商品です。

これを解決するには、2つの選択肢があります。

1つ目は乾燥粉末でも微粉末になっているもので、粉の大きさの目安は50μm以下。

2つ目は青汁を絞り出しているエキス末の原料を使用しているものを選ぶことです。