中国産を信用できない理由を3回に分けて説明してきました。

今回は国産でも農薬のリスクがある事例を紹介します。

ファンケルが冷凍青汁を回収

ファンケルの「冷凍青汁」の一部商品から、食品衛生法の残留基準値を超える農薬成分が検出されたため、「本搾り青汁プレミアム冷凍7袋」「Vマーク本搾り青汁冷凍(7袋)」の該当商品を回収する。

原料であるケールの栽培には化学農薬を使用していないが、2016/09/07に愛媛県のケール生葉調達先より、一部農家で化学農薬(農薬成分エトフェンプロックス)がケールに付着した可能性があるとの連絡が入り、検査したところ、2016/08/03製造分の一部から「エトフェンプロックス」が基準値0.01ppmのところ0.03ppm検出された。

通常の飲用で健康被害を引き起こすことはない

これは2016年9月の出来事ですので、本当につい最近です。

この回収の重要なポイントは、「ケールの栽培には化学農薬を使用していない。一部農家で化学農薬(農薬成分エトフェンプロックス)がケールに付着した可能性がある。検査の基準値を超えていた。」ことです。

全ての商品を調査した訳ではないので断言はできませんが、現在国産として流通している「ケール」「大麦若葉」のほとんどは、農薬を使用しないで作られたものばかりです。

だから、「国産の青汁は安全」というイメージが定着しています。
しかし、野菜の栽培で難しいのは自分の農場が無農薬で栽培をしていても、隣の農場では農薬を使用しており、風の強い日などは農薬が流れ込んでくる可能性があることです。

そのため例えば、周囲一体を契約農家として囲い、隣の農場が農薬を使用するリスクを防ぐなどして対応しています。

今回のファンケルの事例でも「一部農家で付着」となっているので、どこの段階で付着をしたのかはわかりませんが、近隣の農場の影響を受けた可能性が高いです。

農薬の検査体制はどうなっているのか?

ファンケルの検査体制は具体的にわかりませんが、僕の経験では下記の流れが一般的です。
※冷凍青汁は少し特殊な流れのため、「乾燥粉末」の青汁の検査体制を紹介します。

1. ケール生育中に栽培の状況を詳細に記録
2. ケールを収穫し「乾燥粉末化」
3. 青汁の商品パッケージ化

農薬の検査は最大で2回実施しています。
まず、栽培中の生育段階では分析を行わないで、記録のみでの確認です。

次に収穫後にここで1回農薬分析を行い、「農薬が含まれてない」ことを確認し、青汁を商品加工する工場に出荷をします。

ここでメーカーにより対応が分かれますが、収穫の時期によって製造ロットが異なってきますので、製造ロット毎に農薬分析を行うメーカーもあれば、行わないメーカーもあります。

ケールなどの野菜は年中栽培できるものではなく、旬の時期があり期間も短いケースが多いので、1シーズンを1ロットと計算している形です。

基本的には自社農場では「農薬を使用していない」という前提がありますので、農薬分析を必要以上に行いません。

農薬の分析費用ですが、分析の項目数によって価格が異なります。
青汁で有名なキューサイは農薬分析の会社を作っていて、「182項目で60,000円」「319項目で135,000円」になります。

大規模な農場で数トン単位で生産しているところでは、農薬分析の負担は少ないのですが、小規模な農場で数百kg単位ですと農薬分析の負担が重く伸し掛るという現実があります。

また、青汁の商品化以降で農薬分析を行っているメーカーは少ないのが現実です。
今回のファンケルの事例でも、「農家の申告」によって農薬が混入している可能性があることがわかったのが事の発端です。
もし、商品化以降で農薬分析を行っていれば、商品出荷前に販売を止められています。

具体的な社名は控えさせていただきますが、僕が担当した大手のクライアントは、かなり細かい頻度で「放射能分析」を実施していました。

ただし、農薬や放射能の分析の頻度が増えれば増えるほど「商品の価格が高くなる」という事実があるので、個人的な見解でいえば、「国産野菜」などはそこそこの分析頻度で大丈夫だと考えています。

安全だと言われている国産でもリスクがある。では、中国産はどうなのか?

今回はファンケルの事例を紹介しましたが、「農家の申告」により健康被害がなく商品を回収し問題は収まりました。
これは、日本人の国民性が良い方向で出た形です。

では、中国産だとどうなるのか?

前回の記事でも「農薬を使用していないと記録している日報があるのに、現実には使用をしていた」と書きました。

中国産の1番心配なポイントは、この「国民性」だと思っています。
どれだけ日本のメーカーが現地視察し教育をしても、国民性は簡単には変わりません。

どこかで自分たちの意図とは異なることが起きるリスクは常にあります。

ただ、必要以上に危険があると言いたいわけではなく、仮に中国産で農薬のリスクが高かったとしても、「農薬分析」さえ実施していれば、「国産と安全性は変わりません」。

それでも個人的な心情としては、「農薬のリスクが低い国産」の青汁を選びたいというのが本音です。

今回はファンケルの青汁を例に挙げましたが、「ファンケルの青汁はコストパフォーマンスがとても良い」ので、先日購入し冷凍庫に入っています。

ファンケルの青汁がオススメな理由は、こちらの記事で解説しています。11種類を徹底比較どこよりも詳しい「おすすめ冷凍青汁ランキング」